市販のドッグフードだけで育てる

ドッグフードにはその商品と水のみで必要な栄養素を摂取できるように設計された総合栄養食という種類があります。
分析試験と給与試験を行う事により総合栄養食である事を証明できます。
市販のドッグフードだけで育てる場合には、ドッグフードのパッケージに「総合栄養食」である旨が記載されているのを確認するのが大切です。
また総合栄養食はライフステージによって与えるフードが変わってきます。

総合栄養食

ドッグフードは必要な栄養素を摂取する事が出来ますが、それには適切な量を食べる必要があります。
老齢犬や夏バテの子など食欲のない子では適切な量を食べれない場合があります。
そんな子にはドライタイプではなく食べやすいウェットタイプがオススメです。

ドッグフードには総合栄養食だけでなく、療法食や副食・おかずタイプなど特定の病気に配慮したフードや嗜好増進等の目的で使用するフードもあります。
療法食は獣医師と相談しながら与える必要がありますし、副食・おかずタイプはトッピングとして使用する商品でそれのみでは必要な栄養素を補うことができません。
ドッグフードだけで育てる場合はタイプの違いにも配慮し、総合栄養食である事を確認しておく必要があります。

ライフステージ

総合栄養食には妊娠・授乳期、成長期、成犬期、オールステージの4種類があり、それぞれのライフステージにあった栄養設計になっています。
愛犬のライフステージにぴったりのフードを選んであげてください。

妊娠・授乳期

生後4週齢前後までに与えるフードで、代用乳です。
犬の母乳の成分をもとに製造されており、粉ミルクや液状ミルクがあります。

成長期

幼犬期やグロースとも呼ばれています。
生後8週齢前後までは離乳食として、フレーク状や粉末状のものをペーストにしたものなど、ウェットタイプのフードがあります。
消化によいものを与えて、消化吸収を慣らす必要があります。
1歳までの間には、発育に必要とされるビタミンやミネラル、アミノ酸などが多めに配合されています。
十分なタンパク質や脂質がとれるように設計されています。

成犬期

維持期やメンテナンスとも呼ばれています。
1歳から6歳前後までの期間は成犬用として、様々なフードがあります。
6歳以降には高齢期用として、低カロリーでかく機能低下に配慮したフードが販売されています。

オールステージ

全成長段階とも呼ばれています。
上記のライフステージのすべてを満たすフードで、すべての段階の分析試験と給与試験を行っています。

ドッグフードのパッケージには、ペットフードの名称や目的などの表示をする義務があります。
総合栄養食か、どのライフステージのフードかの確認はパッケージを確認する事で判断する事が出来ます。
市販のドッグフードだけで育てる場合には特に注意して確認してください。